自助論 感想
サミュエル・スマイルズの自助論を読みました。
いや~、とっても熱い本でした。
松岡修造さんくらい熱いなぁなんて思ってしまうほどでした。
でもそんな熱い本を、僕は少し冷めた気持ちで読んでいました。
なぜかというと、「社会に出たら、努力よりも結果・成果が大事だ。」っていうのを何度か本で読んでいて、そうした考えが頭にあったからです。
ビジネスなどの場面では、やっぱり努力よりも成果が大事だよなぁと思います。
例えば、そこにめちゃくちゃおもしろいブログの記事があったとして、
それが10分くらいでちょちょいと書かれた記事なのか、
もしくは1年かけて、推敲に推敲を重ねた記事なのか、
読者の人はそんなことどっちでもいいですよね。
おもしろいからついつい読んじゃった。
評価の基準はその一点につきると思います。
努力と成果って結局そういう関係にあるんじゃないかと思いました。
なかなか認めるのが怖い事実ではありますけどね。
でも、それじゃあ努力は必要ないのかっていうと、もちろんそうでもないです。
そうじゃなくて、僕が思うのは、
優れた成果を出している人は、出せていない人ほど「俺・私ってがんばってる。」
っていう自意識がないんじゃないかということです。
つまり、努力を努力と思っていない。それくらい頑張るのは当然だと思っている。
そういう人が本当に「強い」人なんだと思います。
自助論の中でもたくさんの偉人が紹介されていましたけど、みんなそうだったんじゃないでしょうか。
「こんなにも頑張ってるのに、なんで誰も認めてくれないんだ。」
こういうダメな思考だけは持たないようにしたいなと思いました。
最後に、「努力」で僕が思いだす、おすすめ文章を紹介しておきますね。
マンガ「三月のライオン」に出てくる一節です。
「信じれば夢は叶う」
それは多分 本当だ。但し 一文が抜けている。
「信じて努力を続ければ夢は叶う」―これが 正解だ
さらに言えば
信じて「他のどのライバルよりも1時間長く毎日 努力を続ければ
ある程度迄の夢は、かなりの確率で」叶う―だ
キャッチコピーというものは 短い方がいい
でも これは あまりにも はしょり過ぎだと思う
それじゃまるで
「何もしなくても」「ただ信じていれば」叶うみたいじゃないか
この文章を ここまで削ったヤツに 何を思って ここまで削ったのかと問い質したい
『三月のライオン』 7巻 冒頭より