「成功する自分」はどこにいるか? 『仕事は楽しいかね?』 その2
前回記事からの続きです。
『仕事は楽しいかね?』を読んで、成功するにはどうすればいいのか?ということについて、考えてみます。
「成功する自分」はどこにいるか?
どうすれば「成功」できるんだろう?そう考えたときに、僕たちはまず成功者がたどった道を探し始める。そして、その1つの道をたどっていけば、自分も成功できるのだと思い込む。
しかし、僕たちが覚えておかなければいけないのは、成功を研究しても成功は手に入らないのだということだ。
この点で、本文中の次のフレーズがとても印象的だった。
他人を凌駕するために、他人と同じ人間を目指している。
このフレーズはかなり真理を言い当てているように思う。
周囲の他人と自分を比べているうちは成功することはない、ということだろうか?やはり「平均以上は平均」でしかないのかもしれない。
ドラッカーの『経営者の条件』には、成果を出すためには「貢献」に焦点を合わせよ、とある。ここにもひとつのヒントが隠されているように思う。
それでは、成功するために自分たちができることはないのか。
いや、あるはずだ。
僕はその答えこそがこの本のテーマでもある、「変化」だと思った。
とにかくあらゆることをする。いろいろなものを試す。
論理的に考えて必要でないと思ったものであっても試す。
手持ちの論理・知識で考えられる世界なんて、たかが知れている。
行動をおこし、変化を生み出さなければ、自分の世界は広がらないのだと思った。
そして、変化していく上で、「満足」が大敵となることを知る。
完璧とはダメになる過程の第一段階
これは本文中にあった言葉。
また、ソフトバンクの孫さんもこんなことを言っている。
達成感を得たら、その時点で成長はとまる。
謙虚さは自分自身の成長、そして成功には欠かせないものなのだと思う。
まとめ
自分が想像しうることの延長線上に「成功する自分」はいない。
毎日毎日少しずつ変化を積み重ねて、軌道修正して、ふと気がついたときに「成功する自分」になっているのだろうと思う。
結局、その人が人生を振り返った時にしか成功へのルートは見えない。
スティーブ・ジョブズのスピーチの「点と線の話」がこれとすごく近いので、気になった方は、ぜひ見てみることをおすすめします。